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 54 伏見宿〜(三条大橋)    京都市伏見区〜京都市東山区

 日本百名水の御香水をはじめ、水が綺麗なことで有名な伏見。そのため、伏見は日本酒の生産が盛んなことで有名だ。 実際いくつかの有名な日本酒メーカーがここ伏見に本社を置いている。

 ここ伏見宿には、坂本竜馬が襲撃された寺田屋事件で有名な寺田屋が復元されている。 ゆっくり見学していきたいが、雨がしとしと降っている上に暗くなってきたので、 建物の前で写真だけ撮る。

その後はすぐに三条大橋へ向けて足を急がせる。

 東海道としての京街道は、京都中心部へ行く道とここで分かれて北東方向へ延びている。 そうして、の山科追分(京都市山科区)で三条大橋からの東海道に合流する。 今回は三条大橋に行って下宿に早く戻りたいので、遠回りになるそちらへは行かない。

 先ほどの淀宿から三条大橋まで向かう道が『鳥羽街道』である。この鳥羽街道の近くを通って三条大橋を目指す。

 変な近道を考えず、遠回りでも良く知っている道のほうが絶対早く帰ることができるのはよくある話。 そのため、見覚えのある龍谷大学のあたりで曲がって、何度か通った伏見稲荷大社の前の道を進む。 観光地として名高い伏見稲荷大社は拝観料不要で閉門時間もないためか、 辺りは暗くなっているのに修学旅行生らしき集団をはじめ、参拝に来ている人がけっこういた。

 そこからはサークルで京都から南方に向かうときによく使う道なので全く問題ない。 師団街道から川端通へ入る。新幹線の高架を潜ると、左手に京都タワーが見えてくる。 辺りはすっかり暗くなっており、さらに雨がぽつぽつ降っている。

 だが、せっかくの機会なので、五条大橋を渡って、河原町通の手前にある牛若丸・弁慶像を見ていくことにした。 昔の五条大橋(現在の松原大橋)は牛若丸(源義経)と弁慶が出会った場所だとされている有名な橋である。 現在はこの五条通の堀川五条までが国道1号となっている。

 この日は祇園祭最終日だったこともあり、その先の四条通は交通規制が行われていた。 人混みの中自転車を押して進み、江戸時代の京都の入り口、三条大橋へと戻ってくることができた。





 回想終了。昼食を大学の食堂で食べた後、うちの学部の控室へ。

 夏休み終了までしばらく会わない友人もいるだろうし、そこにいた友人に出発することを伝える。 その中には、前日に私にGPSの機械を貸してくれた友人もいる。データを帰ってきた後受け取って、見て楽しむそうだ。 自分も地図を後ほど作るのに非常に役に立つだろう(実際とても役に立った)。

 そして、夏休みが始まったばっかりの大学生は、一人下宿へと帰って行った。


〜東海道自転車旅〜  始 三条大橋へ


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