奥州街道編 エピローグ (白河宿探訪 ・ 白河駅⇒宇都宮駅 電車移動)
白河の街に戻ると、女石追分に向かう途中で目につき印象に残っていた、茶舗に立ち寄る。 印象深かったのは、店の前の軒下に「ご自由にお飲み下さい」と置かれたフリーのお茶があり、そしてその隣に長椅子が置いてあったからだ。 目に入ったときに、「ご自由にお休みください」と私に言ってくれている気がした。 店の中に声をかけ、外のお茶を飲む許可を頂いた。 自転車に目が留まったのか、二十歳の若者が珍しかったのか、茶舗のおじさんに色々聞かれ、しばし会話に花を咲かせることに。 奥州街道の宿場町巡りという私の旅の目的も話した。 そのうちに、話は白河の寺院の話になった。 確か、私が京都に住んでいるという話から、京都と同じように白河も寺院が多いという流れだった気がする。 ご厚意で、少しだけ茶舗周辺の寺院を案内してもらった。 確かに寺の近くの細い路地は昔ながらの雰囲気が漂っていた。 案内してもらっている間、何度かそのように思った。 茶舗に戻り、もう少しだけお茶を頂く。暑い中90km走っていたので、よほど喉が渇いていたようだ。 そしてお礼を言って、白河駅に向かう。 数分で白河駅に到着。駅舎は豪華で、東北新幹線ができる前はさぞ賑わっていただろうと察せられた。 1時間に1本の電車を逃さないように時刻表を確認する。 それから、そそくさと自転車のタイヤを外し、輪行袋に自転車を入れて、電車に乗る準備を整えた。 券売機で切符を買って、ホームへ向かう。 少し待つと、電車がやって来た。ワンマン運転かと思っていたのだがが、電車には車掌が乗務していた。 新白河駅では、新幹線と乗り継ぎのためにかなり待ち合わせをした。 そして、黒磯駅で電車を乗り換える。 東北本線(在来線)は、途中の黒磯駅で必ず乗り換えなければならない。 確か直流区間・交流区間が変わるからだ、と知り合いの鉄道ファンが言っていた覚えがある。 白河駅を出てからおよそ1時間半で、宇都宮駅に到着。 自転車を組み立てた後、昨日とは別の宇都宮餃子の店で夕食を済ませた。 そして、昨日と同じ健康ランドへ。明日に備えて早めに寝ることにした。 なお昨日と同様、日焼けが痛すぎて、風呂は水風呂しか入れなかった。 |
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