14 小金井宿〜15 石橋宿 栃木県下野市(旧国分寺町〜旧石橋町)
新田宿から10分もしないうちに、小金井の宿場に到着した。
小金井というと、東北本線(宇都宮線)の電車の行き先というイメージがある。
上野発の宇都宮線の電車は、多くが小金井行きか宇都宮行きだ。
高校時代の友人が宇都宮線の駅の近くに住んでいたので、何度か小金井行の電車に乗ったのでよく知っている。
なお、「小金井市」は東京都にあり、そちらは「武蔵小金井」と呼ばれ区別されている。 ここ小金井には、国の史跡に指定させている一里塚が現存している。 今回は国道沿いに案内板が目立つようにあったので、見逃して通り過ぎることはなかった。 説明の看板によると、日本橋から22里の一里塚のようだ。 元々は一辺が約9mの正方形の塚だったが、時が経っていつの間にか丸塚になったともあった。 一里塚に植わっていた榎(エノキ)の木陰で一息入れた後、すぐに再スタート。 時刻は既に16時半。あまりゆっくりしている時間はない。 一里塚の先が、本陣や脇本陣があった場所。そこを通過していく。 小金井駅の次の自治医大駅までは3km弱。そこからすぐに、国道4号の案内標識があった。 その案内標識には、初めて福島市の文字が見受けられた。 今回は白河までなので、福島市まで行くことはないのだが。 このとき、昨年の夏休みのサイクリングが頭をよぎった。サークルの仲間たちと、盛岡から仙台間を走ったのだった。 花巻の宮沢賢治記念館・北上コロッケ・平泉の中尊寺……岩手県内は、基本的に国道4号に沿ったサイクリングだった。 日本最長、750km弱の距離を持つ国道4号。岩手は福島よりもはるかに遠いけど、この道をずーっと進めばいつかは着く。 いつか、東京の日本橋から青森の青い森公園前まで辿る機会は来るのだろうか? まあそれより重要なのは、今日の目的地まではあと17kmということ。この距離なら、ゆっくり走っても1時間あれば大丈夫だろう。 途中で電車移動に切り替えなければならない心配は大分小さくなっていた。 |
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