三条大橋へ戻る  東海道表紙  52 草津宿へ進む


 53 大津宿〜52 草津宿    滋賀県大津市〜滋賀県草津市

 逢坂の関を下りていくと、左手に見える関蝉丸神社は、鳥居の向こうの参道に線路が横切っている神社。1000年以上の歴史があるそうだ。

 道を進んでいくと、路面電車である京阪京津線の浜大津駅がある。 旧東海道は、浜大津駅の手前の上栄町駅からここまでの間でどこかで右に曲がるらしいが、今回は自転車にとっては走りやすい大通りを通る。

 浜大津駅からさらに少しばかり進んだところに、大津港がある。 初めて大津に来たとき、海がない県なのに港があることに非常に違和感を覚えた。 日本一大きな湖、琵琶湖はさすがにスケールが違う。

 東へ進む方向を変えて、琵琶湖沿いの湖岸道路を走る。途中にある膳所(ぜぜ)は難読地名。由来が気になる人は調べてみてはいかがでしょうか。

 江戸時代の旧東海道は、奈良時代の壬申の乱の最後の決戦の舞台となった瀬田の唐橋を通るのだが、今日は何分急ぐ旅。 琵琶湖にかかる有料道路、近江大橋を使ってショートカットする。この橋は自転車は無料なのでありがたい。 ちなみに近江大橋西詰のすぐ近くには、膳所城跡の公園がある。
(注釈:近江大橋は2013年12月26日をもって無料開放されました)

 近江大橋を渡って、国道1号に戻る。 国道はやっぱり車通りが激しい。車に気を付けてスピードを出す。 しばらく行くと、滋賀県第二の都市、草津市に入る。

 草津というと温泉を思い出す人が多いだろうが、温泉で有名な草津は群馬県草津町のほうだ。 余談だが、この2つの町は友好都市を結んでいる。

 草津市役所の辺りを左折して、旧東海道に戻って草津宿のあった場所を探す。 草津宿は、国の史跡にもなっている本陣が残されている。本陣とは、江戸時代の大名や公家など身分が高い人の宿泊場所で、宿場の中心的施設だった。 これを探すが、いつもの如くなかなか見つからない。

 このような時には、やっぱり地元の人に聞くに限る。地元の人との交流も、旅の醍醐味の一つだ。 通りがかりに、道端で草むしりをしているオジサンに聞くと、場所を丁寧に教えてくれた。助かった。

 旧東海道に戻ってすぐに、草津宿本陣が見えてきた。


三条大橋へ戻る  東海道表紙  52 草津宿へ進む