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50 水口宿〜49 土山宿    滋賀県甲賀市(旧水口町〜旧土山町)

 しばらく国道を走っていたが、不意に違和感を覚えた。水口の宿場町に到着しても良い頃なのに、なかなか町らしき様子が見られない。 このまま国道1号を行ってよいのだろうか?

 地図を開いて確認すると……実は先ほど通り過ぎた所を右に曲がらなければいけなかったことを知る。しまった。

 仕方ないのでルート変更。さらにもう少し進んだところで曲がり、何とか水口の市街地に入ることにした。

 だいぶ時間が押している。信号がなかなか青にならない、そんなちょっとしたことが気になってしまう。

 近江鉄道の水口駅の辺りで、水口で有名らしいからくり時計の場所を聞く。 しかし、2人ほど聞いたが場所を知らないそうだ。予想外な反応だ。困ったな。 そうやってうろちょろしていると、水口神社の文字が。

 後で調べて分かったことだが、この神社は1500年以上も昔からある神社のようで、 当然江戸時代には、水口神社は大繁栄していたようだ。その近くのコンビニでちと休憩。

 結局からくり時計は見つからなかった。時刻もそろそろ17時。 惜しいけど、鈴鹿峠を安全に越すほうが優先だ。仕方ないけど、水口宿を出発する。

 後で調べたが、ここで探していたからくり時計は旧道沿いにあって、 宿場町をイメージさせる作りとなっている写真がとあるホームページに載っていた。 どうやら水口を訪れる場合は必ず立ち寄るべき場所のようだ。機会があればまた見に来たい。

 水口を出て、次の土山宿までは茶畑をちらほら見かけた。 土山では、茶が名産品。ぽつぽつ製茶工場も見られた。 仕上加工が京都府内なら滋賀や三重県産のお茶も「宇治茶」と呼んでいいので、 おそらく近畿以外の地では「土山茶」の名称はあまり聞いたことが無いのではないだろうか。




. 再訪: 2015年09月01日

 機会を作ってからくり時計のもとを訪れたのは、東海道自転車旅が終わってから2年が経ち、もう一度東海道近江路をサイクリングした時だった。

 土砂降りの雨の中、合羽も着ずに自分は東へ自転車を進めていた。 そして近江鉄道本線の水口石橋駅の近くまでやってくると、ようやくその姿を拝むことができた。

 なおこの時は草津宿→石部宿→水口宿と旧東海道を忠実に走ったので、迷うことはなかった。 だが水口宿まで、三条大橋から3時間以上もかかった。雨と久々のサイクリングでスピードが上がらなかったのだ。

 この後自分はさらに旧東海道を東へ進み、土山の宿場も見学をすることになる。


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