38 岡崎宿〜37 藤川宿 愛知県岡崎市
岡崎に入るときには、古代から交通の要衝だった矢作橋(やはぎばし)を渡ることになる。 とても新しい橋になっていたので、おそらく数年前に掛け直されたのだろう。 歩道もきちんと整備されており、道の狭い橋の上を走らずに済むのはありがたい。 豊臣秀吉の武勇伝の伝説も残されているこの橋は、 今も交通の要として機能しているようだ。 岡崎宿は、他にも八丁味噌の産地として有名である。 10年ほど前のNHKの朝の連続テレビ小説で舞台になったこともあって、 全国的にその名が知られるようになった。 先ほどの矢作橋を渡ってすぐ右に曲がったところにある地区が、 八丁味噌の名前の由来にもなった八帖(はっちょう)町である。 現在も味噌蔵が矢作川の辺りに沿って建っていて、風情がある所だ。 また、国道沿いに、八丁味噌の史料館もある。もっとも、早朝からやっている訳もないので、 今回は通過する。 こうして矢作橋を渡ると間もなく岡崎城公園に着く。 岡崎城は戦後に天守が復元されて、現在は岡崎市のシンボルとなっている。 そしてこの公園は、岡崎市民の憩いの場となっている。 岡崎城は徳川家康の生誕の場所だ。そのため江戸時代、 岡崎城がある岡崎藩は家康誕生の地として重要視されていた。 前回ここを通った時に岡崎城の見学はゆっくりとしたので、今回は長居はせずに出発する。 岡崎市街地、とくに市役所の前を通り過ぎる辺りで交通量のピークを迎えた。 それからも東名高速道路の岡崎インターを通過する辺りまでは交通量が多かったが、 そこからは右側には民家が見えるが、左側はのどかな田園地帯が。 その中を、名鉄名古屋本線の特急が時々通り過ぎていく。 やがて、藤川宿に到着する。 |
39 知立宿へ戻る 東海道表紙 37 藤川宿へ進む