30 舞坂宿〜29 浜松宿 浜松市西区(旧舞阪町)〜浜松市中区
浜名湖のほとりに出向くと、先ほどの「今切の渡し」の渡船場、「雁木」の跡がある。 奥に弁天島の象徴、鳥居=観光シンボルタワーがある。 京からここまで57里26町(約226.7km)、ここから江戸まであと67里(約263.1km)。もう少しで半分だ。 国道1号に戻って、舞坂宿を出発する。実は、舞坂宿には唯一旧東海道の中で 唯一脇本陣が残っている宿場町であったのだが、見逃してしまった。 まあ、嘘をついて脇本陣に寄ったなどと記すわけにはいかないので、仕方ない。 国道1号は現在の浜松市中心部を通っていないので、 そちらへ行くにはどこかで曲がらないといけない。 そんなことを考えながら走っていると、近くの交差点で松並木の道を発見。 おそらくここが旧東海道だろう。 その道に入ってすぐ近くの所で電線工事か何かをしているオジサンがいたので、一応確認してみる。 やはり旧東海道だった。これは「旧東海道へ進め」と言っているようなものだろう。 オジサンにお礼をいって、進む。この道は1kmほど、ずーっと松並木が続いていた。 その先は住宅街や学校が続く道となるが、 高塚駅の近くまで来ると、国道1号とは違う別の大きな道へ出る。 ここを走っていると、地元の遠州鉄道の浜松駅行きバスが前に現れた。 バスを安易に抜かすのは危険が伴うので、多少スピードの遅さにイライラしながらもゆっくりと進む。 何度か停留所に停車している時にバスを抜かしてみたが、次の停留場までに必ず抜き返されてしまう。 まあバスに悪気がある訳ではないので、仕方ない。 しばらくは事故に気を付けながらバスと一緒に走る。 バスの運転手からしたら傍迷惑だっただろう、スミマセンでした。 この道はほとんど旧東海道の面影はないが、唯一、時々ある街路樹の松がその名残だろう。 走っているうちに、段々と街中という感じになってきた。 そして、東海道新幹線や東海道本線の高架を過ぎると、浜松市中心街に至る。 |
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