28 見附宿〜27 袋井宿 静岡県磐田市〜静岡県袋井市
磐田市は、サッカーJリーグのジュビロ磐田の本拠地だ。 旧東海道は少し遠回りになるので、ここは国道1号を進む。 「東海道と歴史の道」という看板が途中にあって、往時を感じさせる。 見附宿は現在の磐田市中心部に位置している。いままでに何度も述べてきたが、 御油宿からの脇街道、姫街道のもう一つの分岐点でもある。 国道1号を逸れて左へ。旧東海道に入る交差点の角に、 木でできた「これより姫街道」の道標が。 ここを右に曲がれば見附宿があったところだ。 旧東海道沿いにはジュビロ磐田の旗がいくつもはためいている。 道路は整備されており、かなり綺麗である。 もちろん見附宿の石碑なんかもちゃんとあり、 この地域の名前の由来になった見附天神も現存する。 またそれ以外にも、ここには明治8年に落成した現存する 日本最古の洋風木造小学校の旧見附学校がある。 江戸から明治に時代が変わったばかりの時に、 このような白い洋風の木造校舎が建てられたのには驚く。 それから余談だが、見附宿の東の端の辺りにはとある中京圏に 展開している予備校の建物があって、外観が木造建築のようになっていた。 いかにも和風という木製の看板があるのは勿論、 建物の入り口に暖簾まであった。 地域を挙げて見附宿を守り続けていることがひしひしと伝わってきて、非常に印象深かった。 見附宿を出ると、ちょっとした上り坂が。 時間的にかなり暑いので、頑張って上る。坂を上り切って下っていくと、 国道1号の磐田・袋井バイパスの入り口に至る。当然自転車はバイパスを通れない。 車に気を付けて、下の道を進むと間もなく袋井市に入る。 飲料水補給のために近くのコンビニに立ち寄る。 すると、同じように自転車に荷物をたくさん積んだ同業者と思える人が休憩していた。 話しかけると、自分とは反対で関東からひたすら西を目指す人だった。 気分が乗るまでずっと進むそうで、できたら九州まで行きたいと言っていた。 自分はその反対で東京まで行くと伝えると、箱根峠のキツさには覚悟しておくようにと言われた。 やっぱり鈴鹿峠の比ではなさそうだ。 命綱である水と食料を手に入れ、同業者と互いの健闘をたたえて出発。袋井宿はもうすぐだ。 |
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