22 藤枝宿〜21 岡部宿 静岡県藤枝市〜(旧岡部町)
藤枝宿は、国道1号の北西側にあった。現在も商店街になっている。 約2kmも続く長い宿場町で、かなりの数の家が立ち並んでいたようだ。 そして、ここ藤枝宿では須賀神社の大クスノキを見ていく。 藤枝北高校の先の信号を右に曲がって、辺りをうろちょろすると須賀神社が見つかった。 見上げないとクスノキが全部見られないほどの大きさだった。 神社自体は小さいので、なおさら大きく見えるのだろう。 そこにあった看板によると、クスノキの高さは23.7メートルで、 樹齢はおよそ500年の巨木であると書かれていた。つまり、江戸時代の前からここ藤枝にあったのだ。 その堂々とした姿で、藤枝の街の変遷を見てきたのだろう。 自分たち現代を生きる人間をどのように思っているのだろうか。 この先には国道1号線の藤枝バイパスがあるのだが、当然自転車は通行禁止である。 また、南の焼津市を通る国道150号線も自動車専用道である。 静岡市へ自転車で通れる道は2つ。1つは海岸の断崖絶壁の近くを海上の橋で渡っていく 大崩海岸を通って行く方法、そしてもう一つは静岡市との境にある宇津ノ谷峠を越える旧東海道を通る方法である。 実は、前回2月に名古屋から静岡の実家まで自転車で走ろうとした時は、 浜松で誤って海沿いを通る国道150号に入ってしまったのだった。 そちらの周囲には民家があまり無く、そんな中暗くなってしまい、 さらに雨まで降り出してしまいどんどん体力を奪われた。 そんな中国道150号と国道1号は自転車通行禁止、 夜の大谷崩れは危険極まりないルート、 さらに宇津ノ谷峠を越える道がよく分からない状態。 街灯もない山の中を一本間違えば命にかかわる。2月の寒い雨のせいで感覚が麻痺してきて限界を感じ、 藤枝バイパスの入り口でリタイアしたのだった。あの時はヒッチハイクをして、 優しいオジサンのバンに自転車を載せてもらって自動車専用の藤枝バイパスを走って静岡市へ入ったのだった。 あとわずか20kmほどだったので、本当に悔しい思いをした。 そんな苦い経験があったので、事前にこの辺りはきっちりと調べてきたのだった。 そうして、旧東海道の道に沿って行けば自転車でも問題ないとが分かった。 ひとまずコンビニに立ち寄って宇津ノ谷峠を越える準備をする。 |
23 島田宿へ戻る 東海道表紙 21 岡部宿へ進む