21 岡部宿〜20 鞠子宿 静岡県藤枝市(旧岡部町)〜静岡県静岡市葵区
2月にリタイアし、夜10時半過ぎにヒッチハイクをした地点に到達。 あの時とは違ってまだ暗くなく、雨も降っておらず、寒くもない。 しっかり準備したので、今度こそは大丈夫だろう。事前に調べた通り、ここを直進する。 しばらく行くと、なんとなく昔の香りがする場所が。岡部宿に到着。ここも明治に東海道本線が建設される時に 避けられた場所だったので、今でも昔ながらの雰囲気が残っている。 岡部宿公園の先には、国の登録有形文化財に登録されている、江戸時代の建物のままの旅籠・柏屋(かしばや)が。 現在は資料館になっているが、もう17時を過ぎているので閉まっている。 雨が降りそうなので、岡部宿はさっと見ただけで通過する。 ここから上り坂を覚悟してきたが、あまり上っている意識する必要ないほどゆるやかな上り坂だった。 そうしているうちに、国道1号と合流する。すぐ目の前には上り線の道の駅宇津ノ谷峠がある。 休憩はさっきのコンビニでしたばっかりなので、道の駅には寄らずに国道1号の歩道を進む。 そうして、宇津ノ谷トンネルにさしかかる。この国道1号のトンネルの下り線には歩道がついており、 そこなら自転車も通ることができるのだ。歩道橋を渡って反対車線に行き、宇津ノ谷トンネルを通る。 宇津ノ谷峠は伊勢物語の「東下り」にも登場する。平安時代からしばらくは、 人々は「蔦(つた)の細道」という山道を通っていたが、江戸時代の東海道では別のルートを通るようになった。 明治以降は合計4本のトンネルが掘られ、今回通った歩道がついているトンネルは最も新しいトンネルである。 ちなみに現在、蔦の細道と4本のトンネルは全て通行可能であり、道の変遷がうかがえる。 トンネルを抜けると、念願の目的地、静岡市に入る。まず見えるのが、 下り線のほうの道の駅宇津ノ谷峠である。……おや?今ポツンと雨がきたか?大丈夫か? だんだんと雨が強くなってきている気がするので、荷物が濡れないようにカバーをかけるために 一度止まって再出発。ここで少し国道1号から一度逸れて、細い道を行く。 一本国道1号から離れれば、車がほとんど通らない道になる。 細い道と国道1号を行ったり来たりする。そして、国道1号が本道と静清バイパスに分かれて辺りで再び脇道へ入ると、 鞠子宿(丸子宿)のシンボル、丁子屋が見えてきた。 |
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