ここ由比宿には、歌川広重の名前を冠した東海道廣重美術館が併設されている由比本陣公園がある。 ただ、それは今走っている県道沿いには無いようだ。どこにあるかを通りがかりの人に聞いて、 一本海側の道だということが分かった。そちらへ向かうと、難なく見つけることができた。

　ここ由比は、特にサクラエビ漁で有名である。ただ、サクラエビが発見されたのは明治時代で、 江戸時代には食べられていなかった。現在でも、駿河湾でしか日本国内では水揚げされていない。

　由比漁港など、産地に近いところでは釜揚げで食したりするが、一般的には冷凍されたサクラエビを生で食べたり、 干物にして食べたりする。後者はかき揚げにしたり、お好み焼きに入れたりすることもある。

　自分の場合、小中学校の給食で時々サクラエビのかき揚げを食べたのを思い出す。

　由比宿を出発して、東名高速道路の下を通り、蒲原駅付近を通過し、川を渡ればあっという間に次の宿場町、 蒲原宿に着く。距離にして4kmほど。由比と蒲原の間は今でも旧東海道に沿って民家が立ち並んでいるが、 江戸時代も2つの宿場町の間には町が続いていたらしい。