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42 教来石宿~41 台ケ原宿  山梨県北杜市(旧白州町)

 駐在所の前に、国道20号の距離案内が。韮崎まで22km、甲府まで35km。 そしてゴールの東京まで、あと171km。今回の自転車旅で初めて、東京の文字を距離案内で見たような気がする。

 甲斐国の初めの宿場、教来石宿。どうして教来石などという変わった地名がついたのか。 それは、実際に「教来石」という石がこの近くにあるためである(←自分で質問して自分で答えているようでは世話ないですね)。

 その石の場所までちょっと寄り道することに。国道20号を右折する。

 しかし、看板が建っている訳でもない普通の石を探すのはなかなか難しかった。10分くらい彷徨ったか。

 ようやくそれらしい大きな石を見つけたが、確信が持てない。たまたま通りかかったお兄さんに聞いてみる。

 「すみません、地名の由来になった教来石ってあれですか?」
 「ええ、そうですよ」

 どうやら合っていたようだ。日本武尊が座ったとも言われる伝説の石。腰かけるにはたしかに丁度良い大きさかもしれない。

 そのお兄さんは、飼っている犬とはぐれてしまったと言っていた。ここに来る途中、残念ながら見かけてはいないのでその旨を伝える。 知り合いにも飼い犬とはぐれてしまって見つからなかった人がいるので、そうならないように祈りつつ自分は先を急ぐ。

 再び国道20号へ。この辺りは、微妙に旧甲州街道と国道20号は一致しない区間だが、スピードと迷いにくさを優先する。

 教来石の集落の先には、某会社のウイスキー工場があった。 旧白州町の名前の「はくしゅう」といえば、某会社のウイスキーの名前で知っている人も多いのではないだろうか。 私は何度も言う通り酒の種類については疎いので、このことは後から調べて知ったのだが。

 次の道の駅「はくしゅう」まではあと2.5km。台ケ原の宿場はその近くにあった。


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