38 石和宿〜37 栗原宿 前半 山梨県笛吹市(旧石和町)〜山梨県山梨市
石和温泉駅入口の交差点の先には、フェンスの奥に石和宿本陣の碑があった。 石碑の隣にも説明板があったが、それ以外にもすぐ近くに、石和歴史散策という簡単な解説があった。 ご丁寧に点字の解説付きで、しかも夜間はライトが付き読み易いように工夫がされていた。 それらによると、本陣が出来たのは宝暦11年(1761年)とかなり遅くになってからだそうで、しかも明治13年(1880年)の大火で焼けてしまったのだという。 石和宿の本陣跡からほんの少しだけ離れた道の向かい側には、温泉の街らしく無料の足湯があった。 石和に温泉が沸きだしたのは、意外にも新しく昭和36年(1961年)。 そのころの山梨県は、ブドウや桃などの果物の栽培で有名になりつつあった時期だ。 自分のような大学生からすると、ちょうど親が生まれた頃だといえる。 今日はここまで。宿泊場所は、近くにある健康ランド。もちろんここの風呂は、石和温泉を使っている。 宿泊場所を真っ暗にならないうちに確認してから、山梨グルメを堪能するために出かける。 山梨県のグルメといえば、やはり「ほうとう」だろう。 場所を確認するために通った道に、ほうとうの店があったのでそこへ向かう。 三連休の2日目で、店内は家族ずれが多かったが待つほどではなかった。 注文してしばらくすると、お目当てのものが登場。 一口汁を口にすると、温かい甘いかぼちゃのスープが口の中いっぱいに広がる。 麺・具・ダシ・味噌。全てがうまく調和していた。色々な種類の野菜が入っていたので、それぞれからおいしいエキスが出ているのだろう。 少し出費が痛かったが、それを差し引いても大満足。ジャガイモか何かが丸ごと一個そのまま入っていたのには驚いたが。 朝御飯や昼御飯が遅かったということや大した距離を走っていないということもあり、一人前でかなりお腹がいっぱいになった。 もともと、ほうとうはかなりボリュームがあるので当然かもしれないが。 心とお腹が満たされたところで、健康ランドに行く。江戸時代の旅人は味わえなかった、石和温泉を楽しんだ。 明日こそ東京八王子に着けるようにしたいが、そのためには3つの山道を越えなければいけない。 今日一日を休息日にしたので、明日は峠を越えられる体に回復していると信じる。 さらに少しでも疲れた体を回復させるために、早めに眠ることにした。 |
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