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37 栗原宿〜36 勝沼宿  山梨県山梨市〜山梨県甲州市(旧勝沼町)

 栗原宿を表す木製の杭のようなものが、旧甲州街道に建っていた。

 栗原宿は、江戸から数えて37番目に当たる宿場。残念ながら、現在では宿場の遺構は全くといってよいほど何もない。 看板なども見つけることが出来なかったので、詳しいことは分からなかった。

 ただ、江戸時代からある神社は存在し、当時その境内で芝居の興行が行われたと手持ちの資料にはあった。 その様子が描かれた18世紀後期の絵馬があるらしい。それは見られないだろうが、とにかくその神社「大宮五所大神」に行ってみることにした。 街道からはすぐなので、着くのは一瞬。

 大宮と名前があるのだから、稲荷五柱の一人、商業の女神の大宮能売命(オオミヤノメノミコト)を祀っているのかな……と今書いていてふと思った (ちなみに自分の中途半端な神道の知識は、京都の伏見が舞台の某マンガの影響が大きい)。 こう考えると、江戸時代にこの栗原宿で市が定期的に開かれていたということにも矛盾しない。

 ただ、山梨県神社庁のホームページを見ると、この神社の御祭神の中に大宮能売命はいなかった。 私は、この自説にはそこそこ的を射ているとそこそこ自信があったのだが…… あくまで素人の考えた説なので、読みが甘いと言われればそれまでだが。

 そして、その神社には樹齢数百年のクロマツがある。この樹木は、市の天然記念物にもなっている。

 東海道の藤枝宿の須賀神社でも、巨大なクスノキを見てきた。それと同様に、このクロマツも歴史の変遷を見てきたのだろう。 そして、今の世をどう見ているのか……そんなことも考える。気分は吟遊詩人だ。6日もずっと自転車旅をしていると感覚が良い意味で狂ってくる。

 再び東へ自転車を進める。出発が早かったので、気持ち的に余裕がある。

 この辺りはブドウの産地だ。 時期は真逆だが、秋にはたくさんの人が訪れるのだろう。 中央本線の駅名に「ぶどう」が付くほど、次の勝沼宿の近くもブドウで有名だ。


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