阿弥陀海道宿から１kmも進めば、今までの２つの宿場と合宿で、ひと月の８日間だけ宿場の仕事をしていた白野宿のあった集落に着く。

　「何かないかなー」と軽く流して集落を通り過ぎていたら、気がついたら集落の終わりに来てしまっていた。 これではいかん、ということで阿弥陀海道の宿場に引き続き、戻ることに。

　通りがかりのおばあちゃんに、甲州街道の宿場関連のものが何かないかを聞いた。 すると、公民館の前に小さな看板があるというので、お礼を言って来た道を戻る。

　ありました、公民館の前に小さな茶色の標。黒野田宿と全く同じタイプのものだ。 「山梨県東部JR８駅トレッキング推進協議会」という名があり、このグループが建てたものなのだろう。

　これで笹子峠の東側の合宿は全部終了。2kmほど先の、次の初狩の宿場を目指す。 ここも同様、中初狩宿と下初狩宿の二宿の合宿だった。この２つは平等に半月交代で職務を全うしていた。

　斜度7％の道でスピードを出せば、2kmの道程などあっという間に着いてしまった。