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06 上布田宿〜05 下布田宿   東京都調布市

 賑わいを見せている調布駅前に到着。昼時ということもあり、食事場所を探していると思しき人も多かった。

 この調布駅の辺りに、上下の布田宿があると手持ちの資料にはある。 江戸から離れたほうが上なので、まずは布田五宿の中堅の上布田宿関連のものを探す。

 まずは調布駅より西側を捜索したが、特に手がかりは見つけられなかった。 つまり上布田宿は調布駅より東側にあった、ということだ。 それにしても、街中で一世紀以上も前のものを探すのはしんどい。

 そこで気分転換を兼ね、駅の東側を捜索する前に少しだけ寄り道をすることにした。 寄り道場所は、旧甲州街道や国道20号より北側にある、布多天神社。 江戸時代には上石原〜国領の布田五宿の総鎮守の役目を担い、五宿天神と崇められた神社だ。

 珍しく迷うことなく到着。自転車を鳥居の前に止めて、敷地の中へ。 先ほどの大国魂神社と同様、無事に日本橋まで辿り着けるように祈る。

 ちなみにここでも、シールの交通安全お守りがあった。 受け取っても良かったのだが、先ほど府中で手に入れたのでここはいいや、と思って頂かなかった。

 参拝を終えて神社から出てきた時、集団で学校から帰る小学生に遭遇。 時期が時期だけに、後期(または三学期)が終わりの日で早い下校なのかもしれない。 “お道具箱” を手に抱えて帰る人もいたのがその根拠だ。

 再び戻る旧甲州街道。 調布駅より東を探し始めるとすぐに、「上布田商栄会」の文字が書かれた柱が何本も立っていることに気付いた。 すると、この辺りがおそらく上布田宿のあった場所なのだろう。

 ただもしそうなら、どこからが下布田宿のあった場所なのか。 そんなことを考えながら旧甲州街道を進む。


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