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03 上高井戸宿〜02 下高井戸宿   東京都杉並区

 環八通りとの交差点に、上高井戸の文字があった。この周辺が、上高井戸の宿場があった場所だ。

 高井戸宿は、内藤新宿が設置される前は日本橋から見て最初の宿場だった。 ここ高井戸も上高井戸と下高井戸の合宿で、例によって半月交代で運営していた。

 現在も高井戸は中央自動車道の起点になっており、山梨や長野方面の入り口の場所として知られる。

 近くには京王線の八幡山駅があり、マンションや色々な商業施設が立ち並んでいた。 当然古い建物などある訳がないので、基本的にはこの辺りは通り過ぎるだけ。

 案内標識に、初めて日本橋の文字が見られた。最終ゴール地点まであと17km。

 上高井戸から先は、旧甲州街道と国道20号はほぼ完全に一致する。 しかもすぐに、首都高速4号線が上を通るようになる。東京都心が近くなってきた。 空気は悪くなってきたが、気分は逆にどんどん高揚していく。

 国道20号の16kmポストにのところに、日本橋から4番目の、上北沢の一里塚の跡があった。 昔の一里塚と現代の “一里塚” が立ち並ぶ様子はなかなか良い。 そしてその一里塚の先が、下高井戸の宿場があった辺りになる。

 だが下高井戸に行く前に、飲み水がなくなったので通りがかりのコンビニに立ち寄る。 1Lの紙パック入りの飲み物を購入し、飲み干した空のペットボトルに詰め替える。 これで、最後の(交通量との)闘いへの準備は整った。 交通事故が起きないように最大限の注意を払いつつ、新宿方面へ出陣する。


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