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02 下高井戸宿〜01 内藤新宿   東京都杉並区〜東京都新宿区

 下高井戸宿は、京王線の下高井戸駅や桜上水駅付近にあった。もちろん現在は都会の中にある。

 そんな大都会東京だが、宗源寺という江戸幕府が成立した頃からの寺院が甲州街道沿いにある。 そして、ここは高井戸の名前が生まれた場所という説がある。

 宗源寺の境内の不動堂(不動明王を祀る仏堂)は、かつて高台の上にあった。 それを「高井堂」と当時の人が呼んだことから、「高井戸」の地名の由来になったという。

 下高井戸宿を制覇。残すは最後の1つの宿場、内藤新宿。 大都会のど真ん中東京新宿に、自転車で乗り込む覚悟を決める。

 明治大学のキャンパス、東京都水道局の給水所、……知らない都会の移り変わる風景を見ながらのサイクリングもまた一興。 だからと言って走りやすいかと言われれば、お世辞でも首を縦に振ることはできないが。

 新国立劇場には国道20号の10kmポスト。 その先には、世界都市東京の行政の中心地、東京都庁。ただただその高さに驚くのみ。

 西新宿の交差点からは、歩道を押していくことに。 この交通量では、車道を走る訳にもいかず、だからと言って人混みの中歩道を自転車で走る訳にもいかない。

 だが歩道が一番良い選択肢だったが、歩道いっぱいの人の中の自転車はさぞ迷惑だったことだろう。

 大都会東京新宿の中心駅に来た。帰宅ラッシュ前なのにこの人の多さ。 本来こんな所、自転車で来るような場所ではない。 傍から見れば、自分が浮いていたことは間違いないだろう。

 一日の利用者が世界一で、ギネスブックに登録されている新宿駅。 何度か乗り換えで使ったことはあるが、駅周辺を通ったことはこれが初めて。 とにかく規模の大きさには目を見張る。 新宿駅が大阪梅田駅以上の“ダンジョン”と揶揄されるのもよーく実感できた。

 新宿駅の東側が、甲州街道最後の宿場の内藤新宿があった場所。 現在の新宿区新宿1丁目〜3丁目周辺で、超大都会東京新宿のまん真ん中にあたる。


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