57 垂井宿〜56 赤坂宿 岐阜県垂井町〜岐阜県大垣市
旧道に入ったらすぐ、垂井宿の西の見附(西の入り口)があった。 それを目印に、垂井駅まで進む。雨が強くなってきた。 寒さで手の感覚がなくなりつつあるので、駅で一時休憩する。 ここから1・2km南に行ったところに、鉱山の神様を祀る南宮大社がある。 岩石や鉱物などを含む地球科学を勉強するものとしてぜひとも行きたい場所だ。 だが18時を過ぎているので神社の門が開いているわけない。 しかもまだここから岐阜市内まで国道で25kmもあり、 さらに旧道は北側へ大きく迂回するので、それ以上の距離を雨の中走らなければいけない。 雨の中の往復数kmはここまで110km以上走ってきた身として、体力的にも相当厳しい。 どうしようか、雨宿り中の駅でパンフレットをもらいつつ考える。 考えた末、行くことにした(無謀と言うなら言ってくれ)。 線路を越えるところで若干迷ったが、後は大きな鳥居に沿って行けば大丈夫だ。 10分ほど走ると、南宮大社が見えてきた。 南宮大社は美濃国一宮だった神社。いくつかの重要文化財がある。 それらを見て行きたかったが、入り口が閉まっていたので中に入れなかった。機会があればまたここに来たい。 垂井駅に戻ってきた。ここから東を目指す。 旧道がどこだか分からないので、ここからは宿場町までのルートは今まで以上に気にせずに進む作戦をとる。 そして、近づいたら進む道を旧道に変えて立ち寄る。これならあまり迷わない……と思う。 ※ ここからは進むのに精一杯なので、必要最低限の写真しか撮っていません だがとにかく闇雲に東へ進むと、なぜか旧道より南側の国道21号に出てしまった。 どうやら途中で「美濃路」(垂井宿から名古屋を通って東海道宮宿へ出る街道)に入ってしまったらしい。 実は後から調べると、正しい道は垂井駅の近くにある川を渡って東北東方向へ進む道だった。 そんなこととは知らない旅人は、混乱し始めた。 冷静さを取り戻すために、近くにあった牛丼屋で夕食をとることにした (昼も牛丼だったが、経営会社が違うのでまあセーフということで)。 相変わらず白いご飯はおいしい。塩気がある味噌汁やお新香もありがたい。 温まったところで、ルート検討をする。 再出発し、県道と国道の交差点を左へ曲がる。県道といっても住宅地を通る普通の道なのでともかく迷う。 ここから東海道本線赤坂支線の美濃赤坂駅を探す。 街灯も多くない暗い道を雨の中行ったり来たり。地元の方にも道を聞く。 寒さであまり覚えていないが、なんとか美濃赤坂駅の近くにやってくることができた。 古い木造建築の建物がいくつもあるようだ。 |
58 関ヶ原宿へ戻る 中山道表紙 56 赤坂宿へ進む