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45 中津川宿〜44 落合宿    岐阜県中津川市

 駅に到着。名古屋方面から戻ってきたと思われる仕事帰りの人がいた。 自分は大学の春休みで曜日感覚が既に狂っているが、世間は普通の水曜日だということを思い出す。

 駅の時刻表を見る限り、この駅は名古屋方面から来る普通列車(快速)の終着駅のようで、30分に1本ほどの割合だ。 一方、ここから向かおうとしている木曽福島・塩尻まで行く普通列車は2時間に1本程度。 それ以外には、特急が上下毎時1本……といったところか。 名古屋へ通勤通学するにはここ中津川がギリギリの距離だろう。

 居場所が分かったところで、次はどの道が旧街道なのかが問題になる。 だが、見慣れない土地。周りも暗く、かなり探しにくい。手掛かりを求めて走る。

 向こうからやってきた、もう既に一杯やったような感じの男性2人組に、旧街道沿いにあるはずの歴史資料館がどこにあるか聞いてみる。

 「あっちに行けばいいけど、今の時間行っても開いてないぞ」

 分かってる。分かってますよ。夜7時に博物館に行っても開いている訳がない。 あくまで目印ですので、お気遣いなく。お礼を言って、言われた方向へ行く。

 無事旧中山道に出た。いかにも旧道、という雰囲気だ。

 まず目についたのが、往来庭と書かれている建物。長屋を再現した造りの建物のある公園、といったところか。

 小さな川を渡れば、お探しの歴史資料館。大井の広重美術館と同じで、ここも17時閉館だ。 その向かい側には、中津川の本陣があったようだ。解説文もしっかり読む。

 時間が無いので、これくらいで宿場見学は終了。 名物の栗金飩(おせちに入っているものとは違う、岐阜東部の名菓)は秋でないと食べられないので諦める。 次は、夕飯が食べられて温まれる場所を探す。 だがあるのは飲み屋ばかりで、きちんとした食事がとれる場所があまりない。

 仕方ないので味気ないが、愛知県周辺に数多く点在する某大型スーパーに行き、そこのどんぶり屋に入ることにした。 何を食べようか迷ったが、おいしそうな親子丼をチョイス。もちろん大盛なのは言うまでもない。

 食事をしつつ、地図を見てこれからのルートを確認する。 ここ中津川から、目的地の馬籠の宿場まで12kmほど。 上りだということ・落合の宿場を見ていくことを考慮しても、1時間半もあれば多分着くだろう。 今夜泊まる宿に、21時くらいに着くと連絡を入れておく。

 再び寒い中に身をさらし、中津川を出発する。分かりやすい、そして街灯のある道を進まないと迷う。この暗さは間違いなく迷う。 国道へ戻り、中津川の夜景を楽しみながら、北東へ進む。

 夜の国道19号は怖い。恐ろしい。昼と同じスピードで車が走っていても、ずっと速く走っている印象を受ける。 こんな道の車道は走れるわけないので、歩道をゆっくりとしたスピードで走る。 

 地図によると、適切な所で曲がって岐阜県道7号を進めばよい。 その沖田の交差点は横断歩道がなかったので、自転車を持って歩道橋を渡った。 落合宿のあった場所は、この先だ。


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