八木橋百貨店の後は、熊谷宿の本陣や札の辻などがあった場所をチェックしてから、次の宿場に向かう。
実は熊谷から先は、国道17号と旧中山道は大きく離れたルートを通る。
最終日は出来るだけ旧道を走ろうと思っていたのだが、通っている道が旧道ではないことに気づいたのは、かなり後になってからだった。
熊谷から先の国道17号はしばらく直線であり、旧道と新道が分かれるポイントは、事前に調べないと分からなかった。
幸いなことに、熊谷駅から2駅隣の、吹上駅の手前で旧中山道と合流した。熊谷宿を発ってから、30分弱経っていた。
吹上駅の先で、旧中山道と高崎線の線路が交差する。線路を渡る時、ちょうど遮断器が下りているタイミングだったので、上野行きの電車を見送る。
15両の電車を見たのは久々だ。東海道自転車旅の平塚でも、同じ状況だった。その時と同様に、関東圏の人の多さを覚悟する。
なお、ここ吹上には、間の宿という休憩用の町場があった。これは、熊谷宿と鴻巣宿は4里以上も離れていたこと、そして吹上が両宿場のほぼ中間にあるためである。
|