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06 桶川宿〜05 上尾宿  埼玉県桶川市〜上尾市


 桶川宿に到着。木製の案内板を見て、あらかじめ調べておいた「中山道宿場館」の場所を確認する。 どうやらほんの50mほど先にあるようだ。

 すぐにオレンジ色の宿場館の看板を道の右手に見つける。早速中に入ってみる。

 宿場館の中には、名前の通り、「中山道の宿場町」が全面に押されたものとなっていた。 模造紙に情報がまとめられた、手作り感満載の桶川宿の紹介が展示されていた。

 それから、ここでは桶川の宿場だけではなく、他の68の宿場の資料も非常に充実していた。 宿場町ごとに資料がファイリングされていて、ずらりと並んでいたことが記憶に強く残っている。

 これまでに巡った宿場の資料を眺める。持っている資料もあれば、訪れた時刻等の関係で手元にない資料もある。 桶川宿の資料もじっくり見つつ、これまでに訪れた63の宿場にも思いを馳せる。

 桶川を除けば、残る宿場はあと5つ。ゴールが近いことを実感し、テンションが上がる。



 館内奥には、桶川市のゆるキャラの「オケちゃん」が飾られていた。 オケちゃんの頭の上には、河童に皿があるがごとく、咲いた黄色い花があった。桶川の街の象徴、紅花である。

 資料によると、江戸時代、桶川は宿場町としてだけでなく、紅花などの農作物の集散地としても栄えたという。 特に紅花は、幕末には全国でも有数の生産量を誇るまでになったという。

 なお、ここでは。応対いただいた職員の方から、紅花の街の訪問記念として、紅花の種をいただいた。

 展示を十分に満喫して、中山道宿場館を出る。宿場のすぐ近くには、小林家住宅という古風な建物があるようなので、そこに行ってみる。

 建物の前にある説明によると、もともとは旅籠の建物であったようで、材木商が幕末より店舗として用いてきたとあった。

 小林家住宅の前には、山と渓谷社の「中山道を歩く旅」という書籍をお持ちの、ご年配のご夫婦がいた。 お話をしたところ、やはりご夫婦で中山道を京都方面へ「上って」いるとのこと。 暖かく天気も良い三連休最終日。サイクリングや街道歩きにはもってこいの日だ。

 桶川宿を出る。次の上尾宿までは1里弱の34町。自転車だと15分もかからない距離である。 歩いても1時間ほどといったとこだろう。




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