東武野田線の北大宮駅のすぐ近くの東北本線(宇都宮線)の高架を過ぎると、高い建物が一気に増えた。 とうとう大宮の街に入ったことを実感する。
ここで、旧街道を久々に一度逸れることにした。そして、大宮の名前の由来になった、武蔵国で一番の格式を誇る神社である、氷川神社に向かう。
少しだけ氷川神社の参道を走り、入口の鳥居までやってきた。 七五三の時期のため、着飾った家族連れが多かった。
明治以降は、鉄道の街として発展。東北新幹線や上越新幹線の開業時には、暫定的な始発駅にもなった。 現在でも、南関東と北関東・東北・信越・北陸方面を結ぶ路線をはじめとする、たくさんの路線が乗り入れている。 鉄道博物館もここ大宮にあり、鉄道の街の顔となっている。これまで自分自身も、大宮駅での乗り換えは何度もしてきた。
ただ、これまで自分は大宮は、あくまで鉄道の乗り換えでしか“使って”いない。 名前の由来になった氷川神社を訪れるのは初めてである。
それから、恒例となっている交通安全守をいただく。 ここ氷川神社には、甲州街道府中宿の大國魂神社と同様に、シールステッカーの交通安全守があったので、それをいただいた。
その後は境内を軽く散策する。 敷地内の、隣り合う小さな2つの社とその近くの紅葉が、秋のよき雰囲気を醸し出していたことが印象に残っている。
参拝を終え、再び中山道に戻る。大宮の駅前は道幅が狭く交通量が多い。 交通整理をしていたオジサンに促されて、事故に気を付けつつ進んでいく。
ここからもしばらくは、新道(国道17号)ではなく旧中山道を忠実に進んでいこうと思う。
確かに旧道は交通量は多く道幅は狭いので、お世辞にも走りやすいとは言い難い。 だが、ここでは中山道自転車旅をしているという気分を優先した。
その地図を確認していけば、旧街道が再開発等で途切れていないこともあって、迷う心配はほぼなかった。