04 大宮宿へ戻る  中山道表紙  02 蕨宿へ進む


03 浦和宿〜02 蕨宿  さいたま市浦和区〜埼玉県蕨市

 JR京浜東北線の北浦和駅の前を通過すると、間もなく右手にJR宇都宮線・高崎線などの在来線の路線が見えるようになる。 その先の橋で、この線路で越える、そこからそこそこの距離で、道の左右両方にそれなりの高さのビルが並ぶようになった。

 埼玉県庁所在の地、浦和の中心部にやってきた。

 この浦和は、宿場というよりはむしろ市場として賑わっていた街だった。 その市場跡には、その旨の石碑があった。 建物ではなく市場の跡を表す碑は、これまでほとんど見た記憶がなく、新鮮であった。



 その先、街道から少し右に入ったところにある、仲町公園という公園の周辺一体が、浦和宿の本陣の跡となる。

 行ってみると、公園のまわりには高い建物ばかり。 本陣跡は、現代の住宅街の中にひっそりと残る、古を偲ばせるような場所という感じであった。

 その雰囲気を十分に味わってから、出発する。 当初の予定では、ここ浦和あたりで昼食をしようかと思っていたが、 熊谷の手前でとった牛丼大盛の朝ご飯のせいか、それほど空腹を覚えなかったので、先に進むことにした。 次の宿場までは5kmほど。

 JR武蔵野線の線路と地図の上で交わると、その先は国道17号との交差点。 ここで、私は旧街道と新道が同じ道だと判断して、左折して国道17号を走る。

 だがこれは間違いで、実際の旧中山道はここを渡った一本先のT字路を左折するのが正解。 後からこのことを知って振り返ってみたが、この交差点の直進判断は初見では非常に難しいと思った。

 旧道のルートファインディング能力が相当高い人でなければ、正しい旧道を選べないだろう。日頃の訓練が大事だ。

 現在の道標によれば、戸田まであと3km。セミラストの宿場、蕨はその手前だ。




04 大宮宿へ戻る  中山道表紙  02 蕨宿へ進む