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29 下初狩宿〜28 上花咲宿   山梨県大月市

 すぐ先には、初狩宿の後半の下初狩宿があった場所(繰り返しになるが、中下の初狩宿で半月ずつの交代業務だった)。 合宿が多いとは言え、笹子峠を越えてこれで5つ目の宿場になる。

 左手に見えたのは、「山本周五郎生誕之地」という石碑。 ……すみません、誰ですか、それは? 見るからに有名な人のようだが、いくら記憶を辿っても人物名が出てこなかった。

 また例によって、8割方自分のメモ書き用の人物紹介。 歴史や文学が詳しいご年配の人から見たら「この若造は何も知らないんだな」と思われてしまうだろう(事実だから仕方ないのだが)。
 山本周五郎、本名清水三十六(1903-1967)は時代小説作家。 代表作は、『樅ノ木は残った』や『正雪記』など。 彼の名前は、優れたストーリー性を持つ小説や文芸書への賞、「山本周五郎賞」で有名らしい (「樅ノ木」を“モミの木”と、自分は読めませんでした。 あと、正雪記の主人公、「由井正雪(1605-1651:江戸時代初期の軍学者)」についての説明は諦めました。「慶安の変」って何ですか???)。

 その謎の山本周五郎の碑の先、左のカーブを曲がり始めたところに国道20号の100kmポスト。 ゴールは確実に近づいているが、新笹子トンネルを出てから5つの宿場を巡ったのにまだ9kmしか走っていない。 合宿のせいで、進むペースが急に遅くなった。 急ぐ必要は全くないが、下りを一気に下れないのは自転車乗りとしてはもどかしい思いだ。

 そんな合宿フィーバーはまだ続く。次の上・下の花咲宿も半月ずつの合宿だった。大月インターまで2.5km。


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