26 大月宿〜25 駒橋宿 山梨県大月市
国道20号と国道139号の分岐点にやって来た。江戸時代には、「大月追分」と呼ばれていた場所だ。 南西の角に、道標があった。東京側からの視点で「右甲州道中 左ふじみち」と書かれている。 現代はレジャーやスポーツとしての富士登山をする人が多い(自分も高校生の時に2度登った)。 特に2013年に富士山がユネスコの世界文化遺産なってからは、登山客はさらに増えた。 だが、霊山としての富士山の役割ももちろんある。当時は江戸の庶民の間で「富士講」という富士山信仰が広まった。 そのため、ここ大月はこの人たちが行き交って、賑わっていたという。 現在も、信仰のために富士山に“登拝”する人はいる。 今では都留・富士吉田方面への移動は、中央自動車道や富士急行で移動する人が多いが、 下道の国道139号も、富士五湖や富士急ハイランドへの道の役割を果たしている。 自分の場合も、山梨南東部といえば真っ先に「富士急ハイランド」の名が出てくる。 そんな大月の中心部に入る。ここは宿場の遺構はないが、「さつき通り」は旧甲州街道らしい道幅だ。 大月駅前に出た。 周囲の景色からは考えられないが、東京駅までの直通普通列車も出ており、ここから東京へ通勤通学をしている人もいるという。 東京までは80kmほどなので、東京〜小田原間の80kmや京都〜神戸間の70kmを考えると、できなくはなさそうであるが。 本当は大月で昼御飯にする予定だったのだが、先ほど下花咲で食べてしまったので、早めに大月を発つことに。 大月宿から1kmほどで、次の駒橋宿に着く。 |
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