24 猿橋宿〜23 上鳥沢宿 山梨県大月市
でっかい“歓迎”と書かれた門の下には、今まで何度も見てきた茶色の小さな標があった。 その先の砂利道まで自転車を押し、石碑の前に自転車を止めて橋を渡ってみる。 しかし、正直渡るだけでは何が変わった橋なのかがよく分からない。
富士山の溶岩流が浸食されてできた谷には、橋脚を立てることができない。 そこで、刎木(はねぎ)と呼ばれるものを使う。 この刎木を岩盤に穴をいくつも開けて差し込んでいき、上の長い木を下の短い木に支えさせる構造にするのだ。 最後に、橋桁を上に渡せば橋が完成する。 とは言ったものの、自分で読み返しただけではこれだけではイメージが全くつかない。 「百聞不如一見」という故事は、このためにあるのかもしれない。
じっくり目に焼き付けた後もう一度、国道20号の新しい橋から猿橋を見納める。 下を流れる川と玄武岩質の溶岩流が、何とも絵になる。 その先の道は、全体的には川の蛇行に沿って大きく右に弧を描いていた。 次の鳥沢宿は、上・下に分かれた合宿だった。分業も中・下の初狩宿や上・下の花咲宿と同様、半月ずつだった。 |
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