11 八王子宿〜10 日野宿 東京都八王子市〜東京都日野市
八王子の追分町まで来た。甲州街道と陣馬街道の追分であることがその由来。 陣馬街道は現在の東京都道521号・神奈川県道521号・522号に当たる道。 ここ八王子の追分から真西の方向へ進むルートで、峠を越えて甲州街道の関野宿〜吉野宿間で合流する(現藤野駅付近)。 そのため、甲州街道の裏街道的な性質を持っていたといえる。 その追分を示す木製の道標が、国道20号沿いに建っていた。 一部表面が割れていたのは、昭和20年(1945年)の空襲のためだと傍の説明板に書かれていた。 今では京都と同じく、多数の大学を抱える「学園都市」として知られる八王子市。 江戸時代には、甲州街道の八王子十五宿として小さな街が続いていた。 その代表が横山宿で、30を超える旅籠があったという。 そのため八王子宿(八王子十五宿)は、“横山宿”とも呼ばれていた。 その横山宿は、八王子駅から北西へ350mほどのところのあった。 言うまでもなく、現在は都会の真っただ中。古い建物などあるはずがない。 月曜日の朝ということで交通量はそこまで多くなかったので、都会ながらも走りにくい印象は受けなかった。 八王子を出て、次の日野宿を目指す。JRの駅なら2駅分。 すっかり平地になった大通りを進む。 都会の景色はあまり変わらないので通った道の印象は薄かったが、20分ちょっとで日野駅までやって来ることができた。 |
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