自分が特に意識したのは一番目と二番目の方々です。

　市販の東海道や中山道のガイドブックは、ほぼ全てが東京日本橋を出発地として、京都三条大橋をゴールにしています。もちろん街道歩きの方は、江戸から上方へ「上る」人のほうが多いです。ですが、逆に「下る」人がいるのもまた事実です。

　実際、中山道の旅の途中、笠取峠付近（長野県立科町）で出会った御夫婦は、岐阜の垂井から東京日本橋に向かって街道歩きをされていました。その人達も、京から江戸へ「下る」ための資料がほとんど無いことを嘆かれておりました。

　そのような街道歩きを堪能されている方、あるいはこれから街道歩きをしようと思われている方へ少しでも参考になればと思い、このホームページを作成しました。

　一方自転車ですと、例えば国道１号の両起終点、大阪梅田新道〜東京日本橋間を24時間以内に走り切る「キャノンボール」という競技があります。もちろん私はそんなキャノンボールをやる強靭な体力は持ち合わせていませんし、私はキャノンボールをなさる方々を本当に尊敬します。

　そのような方を始めとするチャリダーさんにも、私はこの街道自転車旅を勧めたいのです。歴史に触れながらサイクリングをするのは楽しいです。私の場合、街道沿い全てが観光地のつもりで走りました。

　もちろん、自分の街道自転車旅の紹介という面も大きいです。自己満足な紀行文になるかもしれませんが、なるべく読み易いように心掛けながら書きたいと思います。

　このホームページをきっかけにして、新たに街道歩き旅や街道自転車旅のファンが現れてくれることがあれば、これほど嬉しいことはありません。