上野原市は山梨県最東端の街。ここまで来れば、かなり東京の通勤通学圏に入ってくる。

　とりあえず先に国道20号沿いにある上野原宿の本陣跡に寄って、それから自転車のブレーキシューを探すことにした。

　少し奥にあったので、なかなか見つからなかった。 地元の人に聞いてようやく、上野原宿の本陣跡を発見できた。 現在は屋敷門だけ残っており、民家の門として使用されていた。

　さて本題、ブレーキシューを探す旅へ。これがないと神奈川と東京の境界の大垂水峠を越えられない。 何人かに聞いてみると、自転車・バイク屋がある情報を手に入れられたので、早速行ってみることに。

　到着。店主のオジサンに事情を話すと、バイクがメインの店だったがちゃんと自転車用のブレーキシューを売ってくれた。 これを取り付ければ、峠を越すことができる。現在16時なので、日没までまだ２時間ある。暗くなる前に八王子に着くことができるだろう。

　オジサンにお礼を言って、再びこぎ出す。国道20号に戻る。 旧相模湖町まで、あと8km。そして八王子まで28km。 今日は八王子より手前にある高尾で一泊なので、あと20kmちょっと。

　すぐに神奈川県に入る。ようやく関東地方突入。 東海道の時は猛暑日の箱根峠を越えて神奈川県に入ったので、それに比べればかなり軽い感じの関東入りだった。

　相模国の甲州街道の宿場は４宿３次。 ただし、旧甲州街道の一部は相模湖の下に沈んでいる道なので、自転車はもちろん歩きでも辿ることができない。