13 小仏宿〜12 駒木野宿 東京都八王子市
甲州街道、武蔵国最西端の宿場であった小仏宿。次の駒木野宿と合宿で、仕事は半月交代だった。 八王子方面から都道516号をひたすら西に行き、遡っていく。 レンガでできた中央本線の高架をくぐれば、かつて小仏宿があった集落に到着。 念のため外で洗車していたおじいさんに尋ねて、間違いないことを確認した。 事前調査では遺構の情報はゼロ。それでも何か小さな手がかりが残っているのではないかと思い、慎重に探索をしていく。 すぐ隣には中央本線の線路があり、時々列車が通り過ぎていく。 そして、ついに宿場の名残りを発見。高尾変電所のほんの少し手前(東側)の民家の塀の上に、例の明治天皇関連の石碑があった。 ただし、今までのような立派な石碑ではなく、直径50cmほどの石に刻まれていただけだった。 それでも「明治天皇小休所…」という確かな文字が刻まれた石碑。 碑が移動されてなければ、ここに小仏宿の旅籠か何かがあったのだろう(小仏宿には本陣や脇本陣はなかった)。 小仏宿を制覇したので、甲州街道を西に遡るのはここまで。再び来た道を戻り、今度こそ日本橋方面へ。 遡るのに上ってきたので、全く同じ分を下る。行きと同じレンガの高架をくぐり、小仏宿を出る。 長閑で緩やかな下り道を走る。そこそこ暖かく、とても快適なサイクリング日和。周りは昔の映画で見るような風景だ (ご年配の方の“懐かしい風景”というやつなのでしょうが、自分は昭和を知りませんので……)。 それでも、左手に中央道と圏央道が接続する八王子ジャンクションがあり、ここが2014年ということを教えてくれる。 |
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